この記事は、20年以上保育士の経験があるともこが「初めて抱っこ紐とスリングを購入しよう思うけど、抱っこ紐とおんぶ紐の違いが分からない。どちらが良いの?」と悩んでいるあなたへ
- 抱っこ紐とスリングの違い
- 抱っこ紐とスリングをそれぞれおすすめするママのタイプ
- 抱っこ紐とスリングのそれぞれのおすすめ商品
を紹介しています。
赤ちゃんを抱っこするグッズとして、抱っこ紐とスリングがありますが違いがよくわからない、と言うママはいると思います。
抱っこ紐、スリング、それぞれのメリット・デメリットや、どんな人に抱っこ紐やスリングがおすすめなのかを解説していきます。
ぜひあなたにぴったりな抱っこ紐やスリングを見つけてくださいね。
抱っこ紐とスリングの特徴
抱っこ紐 | スリング | |
特徴 機能 | 赤ちゃんの入る部分があり、その部分から 肩ベルトや腰ベルトが出ている物のことです。 横抱っこ・縦抱っこ・前向き抱っこ・ 腰抱き・おんぶなどができます。 ※メーカーによってできる抱っこの種類が 違うので確認してください。 新生児から幼児期まで使えるものが多いです。 (メーカーによって違いがあります) 使い方にコツがなくすぐに使えます。 両手が自由に使えるので家事ができます。 肩や腰への負担が少なくて楽。 パパとママで兼用できます。 閉脚による脱臼リスクがない。 大きくてかさばる。 熱がこもりやすい。 他の人と兼用ができるけどその分調節がめんどう。 色々な抱き方ができる抱っこ紐は抱き方ごとに着脱が 複雑になっているので、慣れるまで大変かも。 | 赤ちゃんを抱っこするための斜めかけ バックのような使用感の大きな布のこと です。商品によって肩パットが付いていた り、リングの大きさや素材が違っています。 横抱き、対面抱き、前向け抱き、腰抱きが できます。 新生児から36か月くらいまで。 (メーカーによって違いがあります) お腹の中にいた時と同じ姿勢になるので赤 ちゃんが安定して、眠らない赤ちゃんもよく 眠るようになります。 コンパクトで持ち運びしやすい。 スリングに入れたまま授乳が出来るので腕が痛く なりません。 体格差のあるパパとママで使うのにおすすめ。 慣れるまで使うのが難しい場合もあります。 体重が増えると肩への負担が大きい。 片手で赤ちゃんを支える必要があるので、 両手で行う家事ができない。 |
値段 | ¥3000~¥32000くらい メーカーが多いので値段は高いものまであります | ¥3000~¥12000くらい |
抱っこ紐ってどんなもの?
赤ちゃんの入る部分があり、その部分から肩ベルトや腰ベルトが出ている物を抱っこ紐と言います。
肩ベルトや腰ベルトは調節が可能で、新生児から幼児期まで長く使うことができます。
新生児が使うためには、一部の商品は別売りのインサートが必要な場合があります。
※インサートとは、各メーカーによって新生児の赤ちゃんが使えるために頭部と首、背中を支えるパットのことです
肩パットやしっかりしたバックル(ベルトを留める金具)付きなので、耐久性や安全性が抜群で、肩、腰への負担が少なくて楽です。
また、ブランドの数が多いので気に入るデザインの商品が見つけやすいです。

いろいろな種類の抱っこが出来る商品が多いです。
次は抱っこ紐でできる抱っこの種類について説明していきますね。
🔶横抱っこ
- 新生児から4か月くらいまでの赤ちゃんを横向きにしての抱っこ
- お宮参りや1か月検診など首座り前の赤ちゃんのお出かけにします
🔶縦抱っこ
- 買い物やお散歩など、お出かけが多いママにおすすめの抱っこ
- 両手が空くので荷物を持ち歩く時に便利です
- 縦抱きが出来る抱っこ紐の多くが、首を支える構造になっていて新生児から使うことができます(別売りのインサートを使う場合もあります)
🔶前向き抱っこ
- 首が完全に座った5~7か月頃からできる赤ちゃんを前に向けてする抱っこ
- 赤ちゃんにも景色を見せたい時におすすめです
- 前向きに対応していない抱っこ紐も多いので確認してくださいね
🔶腰抱っこ
- 腰が座る5~7か月頃からできるママの骨盤の上に赤ちゃんをのせるスタイルの抱っこ
- ママとパパの顔、外の景色が両方見えるので安心感と楽しさがあります
- 骨盤の上に座らせて安定感はありますが、赤ちゃんの体重が骨盤に集中的にかかるので長時間の使用は避けましょう
🔶おんぶ
- 首が座る3~4か月頃から可能でママが赤ちゃんを背負うスタイルのものです
- 両手が空くので家事をするのに便利です
- 赤ちゃんの表情を見ることができないので、こまめに声をかけたり鏡で表情をチェックしましょう
先輩ママたちが抱っこ紐をどのような時に使って便利だったかを紹介しますね。

初めて赤ちゃんと電車でのお出かけに抱っこ紐を使いました。出かける前まではドキドキでしたが電車の乗り降りもスムーズにできて、両手が空いているので荷物も持てるし、とっても楽でした。赤ちゃんと2人のお出かけが楽しくなりました。
30代ママ

子どもが1歳になるくらいの時に初めてのキャンプに行きました。テントを張る時にパパが子どもをおんぶしてテントを張りました。おんぶをしているので子どももご機嫌でした。抱っこ紐だとパパも積極的に抱っこしてくれるのでお出かけする時は、パパに子どもをお願いできるので楽ですよ。
20代ママ

産後1か月がたったので、家の事もしないといけないし、と思って首が座っていない赤ちゃんでもできる前向き抱っこをしてみました。料理はさすがにできませんが他の家事はできてとっとも便利でしたよ。昔の抱っこ紐のイメージがあったのですが、今はすごく使いやすいですね。
30代ママ
抱っこ紐の中で赤ちゃんがすやすやお昼寝してくれている間にママはゆっくりお買い物ができたんですね。赤ちゃんがいるとお買い物もなかなかゆっくりできないので、とても嬉しいですよね。ゆっくり買い物ができるとママも気持ちに余裕がもてますよね。気持ちに余裕ができる事って子育て中にはとても大切ですね。
抱っこ紐のメリットは?
- 両手が自由に使えるので家事ができる
- 肩や腰への負担が少なくて楽
- おんぶ、前抱っこなど色々な抱き方が自由にできる
- パパとママで兼用できる
- 閉脚による脱臼リスクがない
- 使い方にコツが必要なくすぐに使える
抱っこ紐のデメリットは?
- 大きくてかさばる
- 熱がこもりやすい
- 他の人と兼用できるけどその分調節がめんどう
- 色々な抱き方ができる抱っこ紐は抱き方ごとに着脱が複雑になっているので、慣れるまで大変かも
抱っこ紐はこんなママにおすすめです
赤ちゃんが生まれてもママは洗濯、食事作り、掃除と大忙しです。
抱っこ紐は両手が自由に使えるので、赤ちゃんをおんぶしたまま洗濯をしたり、掃除機をかけたり、お料理ができます。
家事ができなくてイライラするよりは、おんぶをして家の事を少しでも早く済ませてしまいましょう。
抱っこ紐を購入する時のポイントは?
抱っこ紐によって、抱っこのできる種類がちがうので、どの種類の抱っこが出来るか確認をしましょう。
パパとママの体格差も想定してサイズ調整のしやすさもチェックしてくださいね。
抱っこ紐で長時間抱っこすると肩や腰など身体への負荷が生じます。
赤ちゃんの体重が大きくなるにつれてママの身体への負荷も大きくなります。
肩パットにクッション性はあるかなどなるべく試着をして身体の状態に合うかチェックしましょう。
特に、細身のママや小柄なママは海外製だとサイズが合わない場合もあるので、サイズはしっかりとチェックしてくださいね。
スリングってどんなもの?
赤ちゃんを抱っこするための斜めかけバックのような使用感の大きな布のことです。
商品によって肩パットが付いていたり、リングの大きさや素材が違っています。

リング式、バックル式、チューブ式があります。
🔶リング式
- リング式は大きな布にリングが2個ついていて大きさを調節するようになっています。
- 体格差があるパパとママ、他の人とも共用できます。
🔶バックル式
- スリングにバックル(金具)が付いていて、あらかじめ長さを調節して使うようになっています
- 初心者向けです
🔶チューブ式
- 1枚の布を縫い合わせただけの筒状のシンプルな物です
- サイズ変更ができないので、他の人との兼用ができません
- 抱っこのたびに長さ調節をしなくていいです
リング式、バックル式、チューブ式とありますが、事故が多発した型もあり最近では【リングスリング】がスリングとして定着しています。
この記事では、リングスリングについて解説しています。
片方の肩と腰、背中で赤ちゃんの体重を支えます。
ママの身体に合うものを選べば肩や腰への負担が減ります。
先輩ママたちがスリングをどのような時に使って便利だったかを紹介しますね。

2人目で初めてスリングを購入しました。
泣いたらスリングで抱っこすると泣きやんで、そのうち眠ってくれたのでとても楽でした。
1人目の時にも購入すればよかったです。
30代ママ

慣れない授乳で手首が腱鞘炎になってしまいました。そんな時に友だちママからスリングの事を聞いて、試しに購入して使ってみました。スリングで抱っこして授乳するようにしたら腱鞘炎も良くなってきました。
30代ママ

下の子が生まれてしばらくは上の子どもの保育園の送り迎えをする時に、スリングを使っていました。車で保育園の駐車場まで行ってスリングでサッと下の子どもを抱っこすると、機嫌よく過ごしてくれました。お陰で上の子どもの先生ともゆっくり話が出来てよかったです。
30代ママ
こちらの赤ちゃんはスリングに入るとすぐに眠ってしまうそうです。スリングで雨の日も楽にお出かけ出来て、しかも姿勢がピシっ!とするのはかっこいいですね。ママの身体にとっても優しいスリングですよね。
スリングのメリットは?
- お腹の中にいた時と同じ姿勢になるので赤ちゃんが安定して、眠らない赤ちゃんもよく眠るようになります
- ママの身体にぴたっと密着するので、赤ちゃんがママのぬくもりを感じやすく心が安定します
- コンパクトで持ち運びしやすい
- スリングに入れたまま授乳が出来るので腕が痛くならない
- 横抱き、対面抱き、前向け抱き、腰抱きができる
- 体格差のあるパパとママで使うのにおすすめ
スリングのデメリットは?
- 慣れるまで使うのが難しい場合もあります。
- 体重が増えると肩への負担が大きい
- 片手で赤ちゃんを支える必要があるので、両手で行う家事ができない
スリングはこんなママにおすすめです
最初はスリングを使うのがおすすめです。
その理由は、赤ちゃんが生まれて最初のうちは泣くことが多いからです。
新生児の間は実家にいるので誰かが抱っこをしてくれていたりして、泣いてもなんとかなりました。
でも、自分の家に帰ってきてからは、赤ちゃんのお世話をして、家事をして、食事も食べて…ママは大忙しです。
家事をしようと思ったら、赤ちゃんが泣いて用事ができない…なんてことはよくあることです。
それに赤ちゃんがずっと泣いているとママも悲しくなってきたり、ストレスがたまってきたりしますよね。
スリングは抱っこしても泣きやまない赤ちゃんが泣きやんだり、眠らない赤ちゃんでもよく眠るようになります。
スリングに入れたら泣きやんで眠ってくれるとママも嬉しいですよね。
スリングを購入する時のポイントは?
対象年齢と耐荷重を確認しましょう。
素材によって肌触りや通気性などが違うので素材を調べて購入しましょう。
スリングは使い方を間違えると姿勢が不安定になってしまいます。
付け方を練習する時は動画がとても役に立ちます。
メーカーによっては使い方をアフターフォローしてくれるところもあります。
こちらは北極しろくま堂さんのスリングの付け方の動画です。
初めてのママでも使いやすくてお手頃なだっこひも6選
抱っこ紐のおすすめ商品を紹介していきます。
【エルゴ】 OMNI360 クールエア ¥31900~
対面抱き・前向き抱き・おんぶ・腰抱きができます。
新生児から幼児(3.2㎏~20㎏)まで。
涼しく、軽く、乾きやすいメッシュ製
抱っこしたまま、抱き方が変えられます。
長時間の抱っこでも疲れにい。
3ステップで赤ちゃんの首をしっかりサポート。
【ベビービョルン】 ベビーキャリア ONE KAI Air ¥21779~
新生児縦抱き・対面抱き・前向き抱き・おんぶができます。
新生児から3歳(3.5㎏~15㎏)まで。
コットンとメッシュの2タイプ。
日本人の体格を考慮したモデル。
赤ちゃんの身体に沿った立体構造でぴったり抱きしめます。
身体の前側にバックルがあるので抱っこからおんぶに簡単にできます。
【アップリカ】 コアラメッシュプラスAB ¥16049~
新生児の「ママ腕抱っこ」・対面抱き・前向き抱き・おんぶができます。
新生児から36か月(体重15㎏)まで。
3ステップで簡単に付けられます。
長時間抱っこしても負担がかかりいくい日本人の体形に合わせた設計。
ママも赤ちゃんも楽な姿勢になれる「ジャストフィット設計」でママにも赤ちゃんにも優しい設計。
アップリカ独自のママの自然な抱っこに近い角度で抱くことが出来ます。
LUCKY 1934 EASY 4WAY CARRIER ¥4363~
横抱っこ、対面抱っこ、前向き抱っこ、おんぶができます。
新生児から24か月(体重13㎏)まで。
リュックサックを背負うように簡単に使えます。
590gと軽く、折りたたみ機能付きなので持ち歩きも簡単です。
高品質で低価格。
【ボバ】ボバキャリア4GS ¥8250~
新生児の対面抱き・首が座ってからの対面抱き・おんぶができます。
新生児から20㎏まで。
コットン100%の優しい肌触り。
人間工学に基づいた立体設計で、赤ちゃんを密着して抱っこすることができます。密着することで重さを感じにくく長時間の抱っこも楽にすることができます。
チェストストラップはスライド式なので装着してからでも簡単に調節ができます。
おしゃれなデザイン。
napnapベビーキャリー ¥8380~
新生児対面抱き・対面抱き・おんぶができます。
新生児から4歳(20㎏)まで。
高品質で低価格。
日本の抱っこ紐メーカーがママ達の要望を生かして作っています。だから小柄な日本人のパパとママにもしっかりフィットします。
赤ちゃんの重さを肩と腰とに分散するからママがとっても楽。
「おんぶ補助ホルダー」が付いているので1人で簡単におんぶができます。
一番のおすすめは【アップリカ】
簡単に付けられる事と、長時間抱っこしても疲れにくい日本人の体形に合った所がおすすめのポイントです。
初めてのママでも使いやすくてお手頃なスリング4選
スリングのおすすめ商品を紹介していきます。
【ファムベリー】ベビースリング ¥8580~
新生児から2歳頃まで使えます。
綿100%のしじら織りは夏涼しく冬は暖かい天然の素材です。
全て国内で仕上げていて、ノンホルマリンだからお肌の弱い赤ちゃんにも安心です。
おしゃれだけではなく、400㎏の耐久試験に合格しているので安心です。
肩部分にパットが入っているので抱っこが楽。
【北極しろくま堂】キュット ミー! ¥11880~
生後2週間目から16㎏(約3歳)まで。
綿100%のしじら織り。
赤ちゃんの首を支える部分とママの肩が当たる部分には中綿を使用しているので、身体への負担が気になるママにおすすめです。
使い方DVDが付いています。
日本人の体形に合うスリングで、細部にまで北極しろくま堂さんの思いが詰まっています。
【sola】リング付きしじら織りスリング ¥4378~
新生児から幼児期まで使えます。
夏は涼しく冬は暖かい、綿100%のしじら織り。
ハンドメイドで一点一点丁寧に作られています。
幅広110㎝で安定していて肩への負担が少ない。
耐荷重は60㎏。
【Nalakai(ナラカイ)】ベビースリング ¥5555~
新生児から15.8㎏まで使えます。
ソフトなバンブーとリネンのオリジナルブレンド生地で、強くて軽く、気持ちいい肌触りなので赤ちゃんのお肌にも優しいです。
一番のスリングのおすすめは【ファムベリー】
耐久性があるので安心して使えるし、肩部分にパットが入っているので肩に優しい所がおすすめポイントです。
まとめ
抱っこ紐とスリングはどちらも使い勝手のいいグッズでしたね。
どちらも新生児から使える商品がほとんどです。
抱っこ紐もスリングもどちらも自分との相性があります。
ママの身体の状態や体形(腰痛や肩こりがひどいなど)、どのようなシーンで使いたいか(1日に何時間くらい着用するのか、寝かしつけや家事をする時に使うのかなど)生活スタイルに合わせて、そしてあなたの好みを考えて選んでくださいね。
初めはスリングを使うのがおすすめです。
赤ちゃんは泣くことが多いのでスリングで抱っこして泣きやんで眠ってくれると楽ですよ。
私のスリングのおすすめは【ファムベリー】のスリングです。
そして抱っこ紐のおすすめは【アップリカ】の抱っこ紐です。
家事を両手でする時には抱っこ紐を使っておんぶをするようにしたりして、抱っこ紐とスリングの両方を上手に使い分けていくのが、育児ストレスを少なくするコツだと思います。
抱っこ紐もスリングも対象年齢と耐荷重は必ず確認してくださいね。
抱っこ紐やスリングを使ってあなたと赤ちゃんとの生活が楽しくなるように応援しています。
コメント