この記事は、20年以上保育士を経験しその後産後ヘルパーを経験したともこが
- 1人目の赤ちゃんが離乳食を食べてくれなくて落ち込んだりイライラしてしまうママ
- いつも赤ちゃんのために離乳食作りを頑張っているママ
そんなあなたへ、赤ちゃんが離乳食を食べてくれるようになる工夫や、ママがイライラしないための対処法をお話しします。
離乳食作り大変ですよね。せっかくあなたが一生懸命に作った離乳食を赤ちゃんが食べてくれないとがっかりしたり、食べてくれない赤ちゃんにイライラしたり。あなたの気持ちが少しでも楽になる対処法、ぜひ試してみてくださいね。
離乳食を嫌がって食べてくれない
我が家の1人目の娘も離乳食をなかなか食べてくれなくて大変でした。今思い出すと、1人目の時って離乳食作りにとても力が入っていたんですよね。野菜をゆでて裏ごしして時間をかけて離乳食を作って、「やった!離乳食完成!」と離乳食が出来たこと自体を大喜びしていました。
当然娘は喜んで食べてくれるものと思い込んでいた私。娘に食べさせようと口の中に入れて…でも娘に「ベーッ」と口から出されてしまい大ショックでした。それでもめげずに何回も娘の口の中に入れて、娘に拒否され続け、とうとう娘に泣かれるという結末の離乳食初日でした。
あの時の悲しさは今でも覚えています(涙)自分が頑張った分、食べてくれない時のショックって大きいですよね。それから色々と試行錯誤してやっと少しずつ食べてくれるようになりました。本当に、離乳食って大変。私の修行かと思いました。
そんな大変な1人目の離乳食だったのですが、2人目の時には私もお姉ちゃんの離乳食で心が鍛えられて、「なるようにしかならない!」と思うようになり、息子が5か月になっても「まあもう少し様子を見てから離乳食を始めようかな」とお気楽でおりました。
そんなある日、パパと私とお姉ちゃんとがご飯を楽しそうに食べている姿を見て、息子がお口をモグモグして欲しそうにしているので柔らかそうな物を選んでつぶしてあげると美味しそうに食べていました。
やっぱり食事は楽しい!というのが息子に伝わったから離乳食を食べたくなったんでしょうね。1人目の時は娘にとって食事はきっと苦痛なもの!というイメージだったのかも、と反省しました。
離乳食は「食事って楽しい!」と思ってもらうことが大切

離乳食は「食事って楽しい!」と赤ちゃんに思ってもらうことがとっても大切なんです。食べなくても成長曲線で体重が下がりっぱなしでなければ大丈夫。
でも離乳食を食べてくれないと焦ってしまって、険しい顔で離乳食をあげている事はありませんか?私は娘に怖い顔であげていたので。これでは食べてくれても離乳食は嫌な物!と思われてしまいますよね。
食べてくれない時ってこちらも気持ちが滅入っているので楽しい雰囲気を作ること自体なかなか難しいのですが…
それから離乳食のことで周りの人からいろいろ言われて落ち込むこともあるかもしれません。でも実際に赤ちゃんを育てて愛を注ぎこんでいるのはあなたなので、周りの人に何か言われても落ち込まないでくださいね。
私も子育て中は周りの人に色々言われて落ち込んだこともあります。でも今ではそれなりに育ってくれているので私の育て方でも大丈夫だったんだ、と思っています。
離乳食は育児書通りに進まなくても大丈夫
他の赤ちゃんと比べてしまうと離乳食を食べてくれないと焦ってしまいますよね。自分の離乳食の作り方が悪かったんじゃないかな、とか思ったりして自分のことを【母親失格】と思ったりすることもあると思います。
でもね、離乳食って食べることだけが大切じゃないんですよ。離乳食は赤ちゃんの身体を育てるだけではなく、心も大きく育ててくれるんです。離乳食を見たり、触ったり、口に運んだり、舌で味わったり、よく噛んで飲み込んだりしてフル活動しています。
離乳食を食べることだけでこんなにもたくさんのことを経験している赤ちゃんはすごくないですか?
お皿の中で物をぐちゃぐちゃにしたり、離乳食をつかんで投げたりしてあなたも大変だけど赤ちゃんにとっては成長したあかしなんです。離乳食をぐちゃぐちゃにするのも赤ちゃんにとっては大切な経験なんですね。
1回食、2回食のうちは食べることに慣れることが大切。栄養は母乳やミルクから取れているので離乳食を食べないと心配しなくても大丈夫ですよ。そして忘れてはいけないことは離乳食の進み具合には個人差が大きいということ。育児書通りに進まなくても大丈夫、他の赤ちゃんと違っていて当たり前なんです。
育児書には、5か月から離乳食を始めることや食べる食材や量が書いてあるけど、それはあくまでも目安なのでその通りに進まなくても焦らなくて大丈夫です。
赤ちゃんが離乳食を食べてくれない時の工夫
保育園でも離乳食を赤ちゃんが食べてくれない、と言うママからの相談がよくありました。赤ちゃんによってこうしたら食べた、というのが違うのでママさん達も色々手探り状態でしたが、やっぱり食べてくれると嬉しいですよね。その時の工夫をお話しますね。

楽しい雰囲気で食べさせる

離乳食をあげる時に、怖い顔になっていませんか?赤ちゃんに楽しく話しかけながら食べさせてあげてくださいね。
遊びながら食べさせる
ママがスプーンを飛行機に見立てて「ブーン」と言って飛行機が飛んできて赤ちゃんのお口にパクッ!としてみたり、ぬいぐるみのパペットを使って食べさせるマネをしてみる。
ぬいぐるみが「〇〇ちゃん美味しいよ」「一緒に食べようよ」と言って赤ちゃんを誘ってみる。好きなぬいぐるみがあればそれを使う。遊んでいる楽しさから食べてくれるかもしれません。
子育てってある意味、ママは女優になりきると楽しくできますよ。
ママとパパが食べたふりをする
「〇〇ちゃんのご飯美味しそうだね。ママも食べたいな~、少しちょうだいね。」と言って食べたマネをして「わ~美味しい」と言ってみる。
パパと一緒に座ってパパが食べるのを見せながら「〇〇ちゃん美味しいよ。」と言って食べさせてみる。パパとママ、恥ずかしがらずに大げさに演技してみてくださいね。
赤ちゃんが好きな具材に混ぜる
赤ちゃんがこれなら好きという物があるならそれに混ぜて食べさせてみてください。これなら好き、というものが見つかると少しは楽になりますよ。
我が家はバナナやヨーグルトは食べてくれていたので色々な食材をバナナやヨーグルトに混ぜていました。大人から見ると変な組み合わせと思う物でも、食べてくれるということの方を優先してましたよ。
離乳食を食べさせる人を変えてみる

普段はあなたが離乳食を食べさせていると思いますが、できる時だけでも他の人に変わってもらってはどうでしょうか?パパやおばあちゃん、おじいちゃんに変わってもらうと赤ちゃんも気分が違うかもしれませんね。
昼間に動いてお腹を空かせる
お腹があまり空いてないと大人でも食欲がわかないので、赤ちゃんも一緒ですね。昼間に家の中でママとゴロゴロ転がったりして動いてみるのもいいかもしれません。
食べたら大げさに褒める
赤ちゃんが離乳食を食べた時には大げさに褒めてあげましょう。あなたに褒めてもらうとあなたの笑顔が嬉しくて、もう一口食べてくれるようになるかもしれません。
大人でも褒められると嬉しいのですから赤ちゃんも褒められることは大好きですよね。お気に入りのぬいぐるみがあるならそのぬいぐるみに褒めてもらうのもいいですね。
離乳食をしばらくお休みする
あなたが一生懸命になるとイライラして赤ちゃんに伝わってしまって嫌われてしまいます。離乳食をしばらくお休みしてみましょう。赤ちゃんはまだ離乳食に興味がないのかもしれません。
興味がない赤ちゃんにムリして食べさせても逆効果になってしまいます。大人が食べているのを見て興味をみせたら食べれそうな物を食べさせてあげてください。
離乳食を食べなかった赤ちゃんが、ある日大人が食べているのを見てお口をモグモグしていたので、試しに食べれそうな物をあげたら食べたと言うママもいます。大人が楽しく食べているので食べることは楽しいと赤ちゃんに伝わったのでしょうね。
離乳食を1週間お休みしてみてまた離乳食を再開してみる、それでもやっぱり離乳食を食べないようなら、また離乳食を1週間お休みしてみる、これを繰り返しているうちにいつか食べるようになった赤ちゃんもいますよ。
離乳食を食べなかった赤ちゃんが食べたい素振りを見せた時には、もう柔らかめのご飯を食べれるようになっていて柔らかめのご飯ならたくさん食べてくれた、というママもいます。いつかは赤ちゃんも食べてくれるようになりますからね。
嫌いな物は少し日をおいて改めてトライしてみる
嫌いな物があっても、日にちをあけると食べてくれる時もあります。その時の気分もあるので食べなかった、と諦めないでチャレンジしてみてくださいね。
実際にママが試食してみる

赤ちゃんに作った離乳食をママが実際に食べてみましょう。試食してみると意外にもツブツブがあったり、ザラザラしていたりして食べにくいことに気が付くことがあります。
離乳食の食べるタイミングを変えてみる
離乳食を食べる時間を変えてみましょう。昨日は朝一番で離乳食をあげたら食べなかった、と思ったら1~2時間時間を遅くしてみて食べさせてみてくださいね。1日のうちで時間を色々変えてみると食べてくれる時間が見つかるかもしれませんよ。
離乳食を電子レンジで温め直してあげる

離乳食が冷たすぎて食べないこともあります。電子レンジで少しだけ温め直してあげると食べてくれる時もありますよ。大人と違って、熱い物は食べれないので温めすぎには注意してくださいね。
冷凍していない離乳食をあげる
赤ちゃんによっては作った離乳食を冷凍して解凍したものを食べない場合もあります。この食材は冷凍でも食べるけど、この食材は冷凍したら食べないということもあります。試してみてくださいね。
色々な食材を食べさせてみる
とにかく色々な食材を食べさせてみましょう。その中から1つでも赤ちゃんの好みの物が見つかればラッキーですよ。
固さや大きさ、味付けを変えてみる
好みは成長とともに変わってきます。前回食べさせた時は食べなかったけど、今日は食べた、ということもあります。大きさや固さ、味付けを変えてみてくださいね。
食べさせる順番を変えてみる
1番食べたい物をなかなか食べさせてもらえないと機嫌が悪くなることがあります。食べる順番を変えると食べてくれる時もありますよ。
離乳食のお皿を変えてみる
離乳食のお皿を変えてみて、気分を変えてみるのもありですよ。どうせならかわいい離乳食のお皿にしてみましょう。テンションも上がりますよ。
ベビーフードを使ってみる
カインデストのベビーフード赤ちゃんにはなるべく手作りの物を食べさせてあげたい、その気持ちはよく分かります。でもたまには気分転換にベビーフードを食べさせてみてはどうでしょうか?ベビーフードを赤ちゃんに食べさせてママも味見をしてみる。食べないのなら、なんでも試した方がお得ですよ。

離乳食を食べない赤ちゃんにイライラした時の対処法
赤ちゃんが食べてくれないとあなたは落ち込んだり、イライラしたり、涙が出たりしてしまいますよね。そしてイライラしてしまう自分に対して腹がたって自己嫌悪になってしまうこともありますね。
離乳食を作って冷凍して、でも冷凍のストックがなくなってくるとイライラしたり。離乳食って面倒くさい、色々な食材を食べさせないといけないし、と思うとママにはかなりのストレスです。
ママはいつも笑顔でいる、なんて言われているけど笑顔でいれない時もあります。いつも笑顔でなくてもいいですよ。ママも1人の人間、出来ないことがたくさんあります。
離乳食作りは本当に大変ですよね。裏ごしの次はみじん切り、そして食材も最初は野菜だけだったのに魚やお肉が増えていく。赤ちゃんのお世話をしながら大人の食事を作って赤ちゃんの離乳食作りもして、洗濯、掃除とママは休む暇もありません。赤ちゃんにイライラと言うより疲れ切っていませんか?
そんなあなたが少しでも離乳食でのイライラが少なくなる工夫をお話します。
離乳食をあげる時間や回数の決まりを作らない
育児書に書いてあることはあくまでも目安です。赤ちゃんが食べたいタイミングであげるようにしてみるのもやってみる価値はあると思いますよ。
離乳食を少なめに盛り付ける
育児書にはこの月齢ならこれくらいの量を食べましょう、と書いてはありますがそれはあくまでも参考程度。大人でもたくさん食べる人もいれば少ししか食べない人もいます。
少なめに盛り付けて、食べたら赤ちゃんをたくさん褒めてあげる。まだ食べたいようならお代わりをあげる。その方が「また残した」というストレスがなくなると思いますよ。
パパもママも一緒に食べる
赤ちゃんと一緒になって食事をしましょう。ぐちゃぐちゃにしてしまうかもしれませんが、それも離乳食を食べる過程には大切なプロセス、一緒に食べると効率もいいし、イライラも少なくなるかもしれませんよ。
自分で食べたことに満足して、笑顔いっぱいの赤ちゃんの顔が見れるかもしれませんね。

離乳食作りを頑張り過ぎない
食べてくれないイライラは、離乳食作りを頑張れば頑張るほど大きくなります。「せっかく作ったのに」「あんなに手間をかけて作ったのに」「どうしてママがこんなに頑張って作ったのに食べてくれないの?」と思ってしまうことってありませんか?
離乳食作りを頑張っているあなたはとても素敵です。でもあなたが疲れてしまっては元も子もありません。
【パルシステム】
パルシステムは、赤ちゃんの離乳食用の便利なものがたくさんあります。便利なものを使って少し離乳食作りを楽にしませんか?子育て割引もあったりと子育てママには嬉しい特典がたくさんありますよ。

時間を短めにして切り上げる
時間をかけると食べてくれるのならいいのですが、食べないのなら時間を短めにしてしまいましょう。ダラダラと1時間もかけてしまうとあなたのストレスも増えていきますよね。今日は10分でおしまいにする、と決めておくとあなたも楽ですよ。
食べなくてもいいや!くらいの気持ちで割り切る
なかなか気持ちを切り替えるのは難しいですが、たまには「今日は食べなかったら食べさせるのをやめよう」と最初から決めておくのもいいのではないでしょうか?さっさと離乳食を終わりにして楽しいことをした方が楽ですよ。
子育て支援センターなどに行く
助産師さんや保育士さんと話ができる子育て支援センターなどに行って話を聞いてもらうと気持ちが楽になりますよ。
色々なヒント、自分がこだわっていた部分などに気が付いて視野が広くなると思います。是非活用してみてくださいね。
まとめ
子育ては自分ではどうにもならないことがたくさんあります。子どもって、1人1人が生まれ持った力が違うんですよね。それは誰にも変えられなくてその赤ちゃんの個性のようなものだと思っています。
その赤ちゃんの力は神さまがその赤ちゃんだけにくれた大切なもの。だから食べない時には、今はまだそういう時期じゃないのかもと思って、少し長い目で見るようにすると少し気持ちが楽になりませんか?
きっと、いつか食べてくれるようになる日がきますからね。大丈夫、自分の子どもの力を信じましょう。少し離乳食をお休みしてまたあなたが元気になったらまた離乳食にチャレンジしてください。

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